りんご農家が選ぶおすすめりんご4選
どうも。
りんご農家になって2シーズン目の自分が選ぶ、おすすめのリンゴを紹介する回です。
では早速行きます。
1.ふじ
甘さ ☆☆☆☆
酸味 ☆☆☆
硬さ ☆☆☆☆
収穫時期:11月

まずはリンゴの覇者「ふじ」。あと「サンふじ」ってのも流通していますが、栽培時に袋をかけてないのものを「サンふじ」というだけなので同じ品種です。袋をかけると色が良くなるし虫に強くなるけど、甘味は若干落ちるかも。
「ふじ」は程良い甘さと程よい酸味のバランスがすばらしく、やや硬めで食感も抜群です。ジューシーで蜜も入ります。これぞリンゴという王道系の食味をしており、とてもおいしいのですが、何より優れているのはその保存性、貯蔵性の高さです。
通常、完熟状態のリンゴの消費期限は冷蔵庫で10日から2週間くらいですが、「ふじ」は常温で2,3か月持ちます。完熟前に収穫したものはより長持ちします。(当然味は落ちます)
この保存性の高さが、「ふじ」が圧倒的シェアを誇る理由になります。
・おいしい「ふじ」の見分け方
リンゴは赤ければ美味しいという訳ではないです。味は果肉で決まるため、果肉が熟しているかどうかが大事です。果肉が熟して黄色くなっていれば美味しいですし、果肉が緑なり白なりだと熟しきってないです。

これは完熟状態の「サンふじ」(無袋栽培のふじ)です。
ふじの中でも縦じま模様が出るタイプで、縞系とか言います。このタイプは目利きが簡単で、縞の部分が黄色なりオレンジなりだと完熟している証です。縞の部分が緑っぽいのは良くない。逆に全体が黄色ければ、しっかり赤くなくても美味いです。
葉っぱの陰になって色が付いてなかったりすることもありますが、葉っぱに日が当たっていれば美味しくなるので大丈夫です。ただリンゴの「つる」が太くて歪なやつは、葉っぱから供給される栄養の通りが悪くて、味が落ちてることがあります。
皮が真っ赤になるタイプの「ふじ」はリンゴの下側を見て、色つかずに緑だったりしたらダメです。売るために皮に色つけちゃってるので目利き難しいです。
まあ正直、産地から離れて売ってるリンゴとか時期外れのリンゴとかは完熟前の早摘みなんで期待はできないです。美味しいものが食べたいときは、旬の完熟リンゴを産地直送で手に入れてください。
僕の働いてるところもネット予約やってます。
2.秋映(あきばえ)
甘さ ☆☆☆☆
酸味 ☆☆☆
硬さ ☆☆☆☆☆
収穫時期:9月下旬~10月中旬

次に紹介するのは秋映です。特徴は熟すと皮が黒くなることで、黒いほど味が濃くておいしいです。写真で言うと上の方のは美味しそうだし、左下のはやや外れに見えます。
赤いから美味しそうと思うと悲しい思いするかもなので、注意してください。
味は王道系で、早生(収穫が早いもの)の王道系と言ったら秋映かなといったところです。また特徴としてはかなり硬めで、結構若い人が気に入ってくれる印象です。丸かじりすると入れ歯や詰め物が取れる危険があるため、そういう方は皮を剥いて食べることをおすすめします。
真っ黒の秋映は非常に味が濃くてジューシーで美味しいので、ぜひお試しあれ。
3.王林(おうりん)
甘さ ☆☆☆☆
酸味 ☆☆
硬さ ☆☆
収穫時期:10月下旬~11月上旬

こちらは黄色いリンゴの王林です。黄色いリンゴは甘さが強く酸味控え目で、皮が薄くて柔らかいという傾向があります(そういうのが多いってだけでものによります)。
その中でもこの王林は強い甘みの中に控え目だけど酸味も感じられ、黄色系のなかでもバランスの取れたすばらしい味が楽しめます。皮が薄いので丸かじりしても食感のアクセントになって良いです。とにかくめっちゃ食べやすくて美味しい。無限に食える。
王林は真っ黄色のが美味しいです。青りんご適正は低いです。同じ黄色系でも「むつ」あたりはちょっと黄緑くらいが美味しかったりしますが(青りんご適正あり)、王林はぜひ真っ黄色のを食べてほしいですね。
4.ぐんま名月(名月、めいげつ)
甘さ:☆☆☆☆☆
酸味:☆
硬さ:☆
収穫時期:10月下旬~11月中旬

次はこちらのぐんま名月(名月も同一種)。
名月は何より甘い!信じられんくらい甘いです。とにかく甘い。名月は真っ黄色に少し赤みが差したくらいが最高に甘いです。もうスイーツってレベルです。
酸味は感じられないし、皮も薄くて柔らかいです。これも皮ごといった方がいい。
甘いリンゴが好きな人からは名月が一番という意見も良く聞きます。甘いもの好きにはとてもおすすめの品種になります。
以上がおすすめりんご4選です。僕が食べたことのある30種類以上のりんごの中で、比較的手に入りやすい品種を選びました。
ほかにもおすすめの品種はたくさんあります。
僕が一番おいしいと思ってるリンゴは、「アリス」という品種で、上の評価基準で言うと、甘さ☆5、酸味☆3、硬さ☆4。あんまり流通してない、黒系の見た目悪いリンゴです。見た目悪くて味だけで勝負してるやつなので、抜群に美味い。

見た目悪い一例。スーパーには置きづらいが抜群に美味いので、こういうリンゴ手にする機会があればぜひ。見た目が悪いってことは、それを補うほど美味しいということなので期待が持てます。
あと酸味強めが好きな方におすすめなのは「ジョナゴールド」。
黄色系で王林よりもう少し酸味あったほうが嬉しいのなら「シナノゴールド」。
めっちゃ蜜が入る「こうとく」。以下、食べかけですみません。もうほぼ蜜だったりします。ここまで行くと行き過ぎですが。

もちろん僕が食べたことのない品種もまだまだたくさんあるので、一番は変わるかもしれないですし、今後の品種開発や展開にも期待です。
みなさんもお気に入りのリンゴを探してみてください。
では。
SE辞めてリンゴ農家になる 冬
どうも。
久しぶりの更新です。12月まで忙しくてブログ更新が面倒になり、そのまま放置してたんで、農業日記 冬の総集編で行きます。
12月の始めまではリンゴ狩り対応業務が続いてました。
まず畑の準備
・収穫期のリンゴの樹にだけお客様が行くように、網や紐でエリアを区切る
・草刈り、落果やゴミ拾い
・脚立の配置、移動
で、接客ですね。
それと並行してリンゴの収穫を12月中旬まで行ってました。
氷点下になるとリンゴがだめになる、細かく言うと凍ったり溶けたりしてるとリンゴがだめになるので、最終的にやや手遅れで若干の廃棄が出ました。
リンゴ狩りを切り上げるタイミングが難しいですね。お客様には来てもらいたいけど、早く収穫を終わらせたい。
そして12月一杯はリンゴの選果。
リンゴを重さごとに分けつつ、贈答用、袋詰め用、家庭用、訳あり、ジュース用、ジャム用、おまけ用、廃棄みたいな、だいぶ細かく分けてました。
重さは機械で判断するけれど、そこからは手作業なので多大な労力と、それなりの技量が求められる作業でした。
繁忙期となる10月頭から12月上旬にかけては、非常に忙しかったです。やることも多いし早くやった方が良いことも多い。反射シートの片づけとかリンゴ狩り後の畑の片づけとか、最優先ではない作業も多かったです。
で、12月の終わりから1月にかけては落ち葉集めがありました。
収穫が終わるころには畑に大量のリンゴの葉が落ちるのですが、放って置くと害虫や病気の発生源になるため、これを片付ける必要があります。
作業はまず落ち葉をブロワー(なんか風が出るやつ、背負って使うけど20kgくらいあって重い)で吹いてまとめます。

まとめた落ち葉を袋に入れて、堆肥置き場に運びます。

この堆肥置き場には落ち葉の他に廃棄する落果も入れてて、あとで肥料かなんかを混ぜるのかな?ここで作った堆肥をそのうち撒くそうです。
この堆肥の山に落ち葉の袋を載せたり、袋を空けたりするのも大変でした。
落ち葉集めは重労働だし、この時期は気温マイナス5度とかだし、かなり大変な方の作業です。
そしてリンゴ作りで最も大切な作業の、剪定も始まりました。剪定は今も続いてます。

剪定前の樹。
枝が多すぎると樹が育たない、枝葉が茂り過ぎて人間が作業しづらい、日陰が増えてリンゴの育ちや色づきが悪くなる、薬剤散布が上手くいかず病気になりやすくなる、といった問題があります。
枝が少ないと樹が大きくなりすぎる。割にリンゴの収量は少なくなるだのなんだの難しいことがたくさんです。
リンゴの実がたくさん生るように、光が隅々まで届くように、樹がちょうど良い大きさや角度に育つように、人間の作業空間が確保できるように、良い芽が付いてる枝を残すように、リンゴの樹にダメージを与え過ぎないように......
リンゴ栽培の難しいところが感じられます。

枝は太さや場所に応じてハサミ、ノコギリ、チェーンソーを使って切っていきます。
切らずに枝を紐で引っ張って方向を強制することもあります。大きい枝同士が近いとぶつかったり日陰になったり問題ですし、高く伸びすぎると作業しづらい、低く伸びると枝が弱って使えなくなるみたいな話が色々あります。
枝の断面をきれいに切らないとキズの治りが遅くなりますし、間違えて近くの枝にキズをつけないように切らないといけません。
剪定は一人前になるのに十年かかると言われるそうです。確かに要訓練といった感じです。
あと、剪定した大量の枝の片づけも大変です。
枝を強制したり支柱にしたりに使う竹切りってのもやりましたね。これも大変でした。
切るのはそこまで大変じゃないけど、運ぶのがとにかく大変。長いし重いし。
その他、作業の一部を紹介。

畑に埋設された給水パイプに穴が開いたので、それを直す作業。これ非常に面倒でした。緻密だがパワー系みたいな難しいことを要求された。

表紙はブルドーザー、ショベルローダー、バックホウです。
これに乗れるように座学をしました。近いうちに実地で練習というか作業というか、畑の造成をやるらしいです。
後は、ホームページや通販ページを少し改修したりと、PC関連業務やったりなどもしましたね。これ本職に頼んだら結構取られるぞと思いながら。
リンゴ農家になって11か月が経ちました。初めてやった作業の粗皮削りも始まってます。これからは2週目の作業も出てくるので、成長をみせて行きたいですね。
ではまた。
SE辞めてリンゴ農家になる⑩
どうも
農業日記第十回です。
ここ1か月半は反射シートを敷く作業を主にやっていました。
シートの目的は、太陽光を照り返して、りんごの日当たりの悪い部分にも色と栄養を付けることです。

シートは収穫の3週間くらい前に敷きます。収穫の時期が早いものから順にシートを敷き続けてました。
収穫が終わった樹のシートを回収してから、別で敷く用に切りだしてるところ。

大変だったこと
・シートに皺があると太陽光の反射が悪くなるので、皺が出ないようにしたいとはいえ、地面はでこぼこだしシートは長いと5mとか10mとかあるしで難しい。
・シートを地面に固定するのに大量のピンを打つ必要があり、立ったり屈んだりしんどいし、地中に石があってピンが刺さらないのが多発して厄介。
重労働ってほどではないけど、一日8時間やるとかなりきつい作業ではあった。

10月になってりんご狩りが始まりました。写真は秋映(あきばえ)という品種です。黒っぽくなるやつでうまい。
繁忙期で大変ですが、好き放題りんご食えてるのが良いね。
ではまた。
SE辞めてリンゴ農家になる⑨
どうも
農業日記第九回です。
最近は雑草対策をすることが多いです。
乗用草刈り機が使えない斜面なんかを、手持ちの草刈り機で刈ったり、

樹の下の雑草に除草剤を撒いたりしました。

草刈り機は重たくて、今までで一番きつい作業だったかもしれないです。
除草剤はリンゴの枝葉にかけると枯らしてしまうので、気を張らないといけないのが大変でした。
早生品種の収穫がもうすぐ始まるみたいです。
好き放題リンゴ食べたいね。
ではまた。
SE辞めてリンゴ農家になる⑧
どうも
農業日記第八回です。
またもや1か月ぶりですが、摘果作業が続いてます。

実がだいぶ大きくなってきました。この状態になると摘果は大変だし、摘果して落とす実に栄養をたくさん持っていかれるしで、あまり良くないです。

摘果した後の樹はこんな感じ。

これは、畑の中を防虫のために薬剤散布する車が通るのですが、その車が通った後の轍を直す作業です。轍の両側に盛り上がった土をもとに戻して、左足で履いてる奴で踏み固めます。梅雨だと轍がすぐ水たまりになって余計に大変です。
リンゴもだいぶ美味しそうになってきました。早い品種は8月から収穫が始まります。
ではまた。
SE辞めてリンゴ農家になる⑦
どうも
農業日記第七回です。
ほぼ1か月ぶりですが、ずっと摘果作業が続いてます。
実が結構大きくなってきました。

摘果作業では、枝や葉に対する実の数、実の状態、周りの実や枝との位置関係などを考慮して、残す実を選びます。
特に大事なのは実の数で、実が多すぎると栄養を奪い合って一つ一つが育たないし、少ないと大きく育ち過ぎてリンゴが美味しくなくなります。少なければ当然収益も減る。
周りの葉から実に栄養が行くので、周りの葉の大きさや数に合わせて残す実の数を決めるのですが、かなり難しいです。
摘んだ実が大量に落ちてます。

摘んだ実を落とすときに、残す実にぶつけて傷をつけないように注意。
あと、摘んだ実で人や脚立が転ばないようにも注意。
摘む前の木。

藁敷きの甲斐あって雑草が生えてないのが分かる。
まだまだ摘果が続きます。とにかく熟練度を上げていかないとという気持ちです。
ではまた。
SE辞めてリンゴ農家になる⑥
どうも
農業日記第六回です。
2週間ぶりくらいですが、ここ最近はずっと摘果作業をしてました。
簡単に言うとリンゴの実の間引きです。
後は実を生らせないところも摘みます。

実を生らせないところというのは、例えば上の写真のような、上に伸びた枝の先にあるような実などです。ここの実が大きくなると枝が折れてしまうので、今のうちに摘んでしまいます。
また、この1年で生えてきた新しい枝は、まだ細くて実を生らせると折れかねないので摘むとか色々あります。

リンゴの実は20cm間隔くらいで生らせるのが良いらしいですが、20cmあたり10個とか平気であるので、とにかくたくさん摘まないといけないです。
摘果作業は2か月くらい続くみたいです。
作業について書くような話が無くなったら、SE辞めてリンゴ農家になる⓪として、なんで転職したかを書くかも。
ではまた。