SE辞めてリンゴ農家になる⑤

どうも。

農業日記第五回です。

この一週間は人工授粉と花摘みの作業をしてました。

 

リンゴの花

 

まず花摘みとは。

リンゴの花は写真のように5個ずつくらいが一塊に咲くのですが、塊の内の1個か2個を残して花を摘む作業です。摘んだ花は機械にかけて花粉を採ります。

 

そして人工授粉とは。

採ってきた花粉(+去年の花粉)を花の雌しべに付けていく作業です。授粉にはハチも使います。

 

ハチの巣箱と人工授粉で使うブラシの先端

このブラシは管の先に付いてて、管の逆には花粉入りのボトルがあって、ボトルを押すとブラシに花粉が付着する仕組み。

 

まず花摘みの感想

・摘んで良い花と良くない花があるので難しい。花粉が使える状態の花だけを摘むので、見分けるのに慣れが必要。咲きかけの花がベストで、つぼみ状態のやつは置いておかないといけない。

あと、後に授粉で使うため別の品種が混ざらないようにもしないといけない。同じ樹でも接ぎ木されて別種だったりするので要注意。

・作業は精密さを要求される。摘まない花と摘む花がくっ付いてるのが厄介。軍手使ってたら話にならないので、素手でやらないといけない。

・寒い日に雨が降るときつい。気温12℃で雨の日があったが、素手で作業してるとだんだん指が動かなくなっていく。最初、おれは雪国出身だから余裕みたいな顔してたけど、帰るころにはもう雨は勘弁って感じだった。幸い雨は一日だけだった。

 

そして人工授粉の感想

・ハチは刺してこないから大丈夫とか言われた傍から、刺されてる人いて恐怖。おれは刺されなかったけど。

・花が咲いてる短い期間で作業を終わらせないといけないため、人工授粉の7日間は休日返上で結構疲れた。あと疲れた時の脚立が危ない。人工授粉はあまり高いところ登らないとはいえ。

・遺伝子の系統が同じ品種の花粉は使えないので注意が必要。別々の品種が入り乱れるように植えられているのも、ハチなどの授粉を見越してだとここで理解した。この入り乱れ植えも新入りのおれには難しい。

・少し品種の見分けが出来るようになってきた。5%くらい。リンゴ園には50種くらいあるらしい。場所で覚える方が早そう。でも入り乱れてるか。

・集中してないとブラシに花粉が付いてない状態で作業をしてしまう。授粉できなきゃリンゴの果実もできないので大変。おれが抜かしたところはハチがやってくれてることを祈ってる。

 

人工授粉を無事乗り切れて良かった。土日返上の12連勤、後5日頑張ります。では。